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2-4 アンプの選び方


アンプはスピーカーを駆動する以外にも、様々なソース(CDやパソコン等)からの音を受け入れる重要な機材です。いわば、オーディオ機器のコンサートマスターです。

自分に合った機材を選ぶことで、音質はもとより、快適なオーディオライフに導いてくれます。


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アンプの予算配分は?

基本的には、スピーカー(ペア)の値段と同額が好ましいと言われます。

アンプのクオリティ次第で、スピーカーからどの程度の音を引き出せるかが決まってきます。そのため、十分な性能を持つアンプを導入することで、スピーカーの能力が引き出され、気持ちのいい瞬発力のある音を楽しむことができます。

その一方で、スピーカーに多くの予算を割いた場合などは、アンプは予算を絞ることが正解となります。例えば、10万円を超えるスピーカーを、3万円未満のアンプで鳴らすことも、十分に選択肢として考えられます。この場合、より上位のアンプを使った場合と比べると情報量や駆動力は劣ってきますが、スピーカーの設置といった使いこなしを丁寧にすることで、安価なアンプでも心地よく音楽を鳴らすことは十分に可能です。安価なアンプを使う場合は、スピーカーの個性を生かして伸び伸びと鳴らすような感じで音をまとめていくのがコツです。



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アンプの選び方

アンプは必要な「機能」に着目することで、価格以上のコストパフォーマンスを実現することができます。
例えば、デジタルをアナログに変換する「DAC」を内蔵するアンプであれば、BDレコーダーと光デジタル接続をすることで高音質を狙うことができます。他にも、PCと「USB接続」ができるアンプなどは、動画サイトを高音質で見たいユーザーに最適です。

このように、「どの機材と接続するか」をイメージしながらアンプ選ぶことで、使い勝手がよく高品質なオーディオシステムを作ることができます。


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アンプの種類とオススメ製品 (5~8万円の価格帯を中心に)

ここでは、「プリメインアンプ」「HDMI入力付きアンプ」「AVサラウンドアンプ」「真空管アンプ」「卓上アンプ」「高級ミニコンポ(レシーバー)」の6種類に分けて、オススメの機種を載せていきます。

主な価格帯は、市場価格で5~8万円としていますが、「卓上アンプ」や「高級ミニコンポ(レシーバー)」の項目では、もっと安価なものも紹介していきますので、参考にして頂ければ幸いです。


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プリメインアンプ

本格オーディオ用アンプといえば、プリメインアンプ。 約45cm幅の堂々たるボディに、スピーカーの能力を発揮させるための技術が詰め込まれています。

ステレオ再生での音質に特化した構成は価格以上のパフォーマンスを発揮。さらに、最近はデジタル入力付きのモデルも増え、テレビやBDレコーダーの音を高音質で楽しむこともできるようになりました。

注目製品1 「デノン PMA-800NE」

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質実剛健な作りで、確かなスピーカー駆動力に定評のあるデノン製アンプ。 本モデルは、実売約5万円ながら、上位機種に迫る構成で高音質を実現している。 デジタル入力も備えており、使い勝手も良好。

注目製品2 「ヤマハ A-S801」


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豊富なラインアップをもつヤマハのプリメインアンプは、クラシカルなデザインが特徴。 しかし、中身は最新技術が投入され、本モデルは、一般的なデジタル入力に加え、PCとの接続ができるUSB-DAC機能付き。 実売約6.5万円で、パソコン再生も含めたシステム構成に好適。



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HDMI入力付きアンプ

ゲーム機やBDレコーダーと一緒に使いたい、HDMI入力付きアンプ。 HDMIは、映像と音声の高品位なデジタル伝送ができる接続方式です。 現在は製品の選択肢が少ないながらも、複数の映像機器を、アンプを介して簡単に選択できるのが魅力です。

後述のAVサラウンドアンプも同じ機能を持っていますが、ステレオ再生に特化しているこちらの方が音質は有利。

注目製品「マランツ NR1200」

「マランツ NR1200」メーカー商品ページへ



5つのHDMI入力を持ちゲーム機はもちろん、さらにBluetooth入力もあるためDAPなどのポータブル機との接続にも好適。 何かと使い勝手の良いモデルながら、値段も約6.5万円と手頃で、人気を博している。



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AVサラウンドアンプ

7.2chなどの、サラウンド再生が可能なアンプ。 映画館と同じ音響を再現すべく、様々なサラウンドフォーマットに対応していることが特徴。 映画やゲームをメインに楽しむのなら、有力な選択肢となるだろう。

注目製品1「デノン AVR-X2600H」

「デノン AVR-X2600H」メーカー商品ページへ


約6万円ながら、充実の機能と音質を誇る。 デノンのAVアンプは、瞬発力と力強さで定評があり、映画のアクションシーンではスピーカーを強力にドライブする。


注目製品2「ヤマハ RX-V6A」

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2020年10月の発売で、従来機とはデザインを一新。 同社の歴代AVサラウンドアンプに搭載されるサラウンド音場創造機能「シネマDSP」は、他に代えがたい魅力がある。 価格は約7万円。



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真空管アンプ

真空管アンプは、増幅素子に真空管を使うタイプのもの。レトロな印象から「温かみのある音」と称されることも多いですが、高級機の中には現代的な鮮度や解像度に秀でた製品もあります。

入門価格帯では、真空管と半導体をハイブリッドさせたアンプが多く存在しますが、ここでは真空管アンプの魅力を存分に楽しめる【100%真空管増幅】のモデルを紹介します。

注目製品1 トライオード Ruby

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オーディオは男だけのものでは無い!というコンセプトのもと造られた、小型の真空管アンプ。 その独自性ゆえに大ヒット商品となる。 トライオードは、ハイエンドモデルも手掛ける日本の真空管アンプメーカー。 本機は約8万円の完成品ながら、美しい作り込みがなされている。


注目製品2 トライオード TRK-3488

「トライオード TRK-3488」メーカー商品ページへ


こちらはキットのため、自身で半田付け等を行い組み立てる必要がある製品。 そのため、KT88やEL34という名球を存分に楽しめる充実の内容を、約10万円の価格で実現している。 追加で6万円を払うことで、組み立て依頼をすることもできる。



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卓上アンプ

卓上のスペースに置ける、超小型のアンプです。 デジタルアンプを増幅部に据え、サイズを感じさせないパワフルな駆動力が持ち味になっています。 サイズが小さいことで、値段も手ごろ。 予算に限理のある時の救世主となってくれるでしょう。

注目製品1 ケンウッド KA-NA9

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超小型サイズ(W117xH53xD179mm)でありながら、光デジタル入力やUSB入力、Bluetooth機能を搭載。 パソコンやテレビ、スマホとの組み合わせを想定した使いこなしが楽しめるモデル。 筐体構造も充実しており、約4万円の価格とは思えないレベルの内容となっている。


注目製品2 フォステクス 

「フォステクス AP15mk2」メーカー商品ページへ
    

フォステクスは、スピーカー部品で世界トップクラスを誇る、日本のメーカー。 AP15mk2は、16cm口径ウーハーをも軽々と駆動するデジタルアンプを搭載しながら、機能を絞ることで約1.2万円という驚きの低価格を実現。 オートスタンバイ機能をもつため、TV裏などに隠して使うこともできる利便性の良さが魅力だ。



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高級ミニコンポ(レシーバー)

スマートフォンの登場でミニコンポ市場全体は縮小傾向にあるものの、高級ミニコンポは本格オーディオの省スペース化ニーズに応える形で躍進。 CD再生機能とアンプが一筐体で構成され、使い勝手の良さと適度な拡張性が魅力です。 もちろん、老舗オーディオメーカーが手掛けるこれらの製品は、どれもクセのない良質な音質を誇っています。

注目製品1 マランツ M-CR612

「マランツ M-CR612」メーカー商品ページへ


同社トップエンドモデルPM-10で得られた、アンプ設計技術が組み込まれたモデル。 4ch分のパワーアンプを搭載し、音の干渉を抑えるバイアンプ接続など、本格的な使いこなしが可能。 クロックには、低位相雑音タイプを投入するなど約5.5万円とは思えない内容で、メインシステムとしての使用でも十分に魅力的だ。

注目製品2 ヤマハ CRX-N470

「ヤマハ CRX-N470」メーカー商品ページへ
  
HiFiオーディオに通じるデザインは、サイズを超えた満足感がある。 値段は、約4万円とコストパフォーマンスに優れる。 Bluetoothやネットワークオーディオ機能も充実しており、癖のないデザインと相まって寝室で使いたい逸品。

注目製品3 デノン RCD-M41

「デノン RCD-M41」メーカー商品ページへ

こちらは、ネットワークオーディオ機能は無いものの、アンプに集中投資している。 価格は、約3万円だが、頼もしい鳴りっぷりが楽しめるのはデノンならでは。 光デジタル入力やBluetoothに対応しているため、リビングでの音楽鑑賞に最適なモデルだろう。



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まとめ

アンプはスピーカーと違って、様々な機能・形態で分類分けすることが容易です。 価格帯の目安は、スピーカーと同額と言われますが、それより絞った予算でも、十分に高音質を楽しむことは可能です。

自分の音楽の楽しみ方や、目指す方向性をイメージしながら、自分の感性にあう愛機を選んでいきましょう!






 

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