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12. 吉野産 最高級ひのき の魅力


オーディフィルがスピーカー製作で使っている「ひのき材」は、吉野のものを使っています。今回は、吉野ひのき の魅力について説明したいと思います。

ひのきの名産地 吉野



日本には、数多くのひのきの産地があります。木曽、東濃を中心とする長野~岐阜県。天竜を中心とする静岡県。北のほうでは栃木県の日光、南の方では大分県の日田も挙げられるでしょう。

その中で、奈良県の吉野地方は、長い歴史に培われた植林技術があります。

奈良時代に書かれた「日本書紀」には、「杉と楠(クスノキ)は舟に、桧(ヒノキ)は宮殿に、槇(マキ)は棺に使いなさい」との記述があります。
皆さんご存じの通り、世界最古の木造建築・法隆寺には「ひのき」が使われており、その産地は吉野であると言われています。

吉野で林業が始まったのは、1500年頃の室町時代と言われています。大阪城や伏見城をはじめとした築城があり、木材需要の増大が見込まれた頃です。

1720年ごろには、酒樽用の木材「樽丸」の生産本格化。樽材には節があると水漏れの原因になるため、高品位な「無節材」が好まれました。そうした背景もあり、吉野地域では樹木の育成方法の研究が進みました。


吉野ならではの植林手法「密植」「多間伐」「長伐期」

こうした林業は、植林~伐採のサイクルが計画的に行われて成り立つものです。伐採するだけでなく、植林や管理の手間をかけることで、持続的かつ高品位な木材生産を可能にしています。



吉野地域ならではの手法として「密植」「多間伐」「長伐期」があります。

「密植」は、字の通り「密に」「植える」こと。
1haあたりに10,000本の苗(=縦横1m間隔)を植えます。最終的には、1,500~100本/1ha程度になることを考えると、物凄い量の苗を植えていることが分かると思います。

この段階での苗の大きさは、40cmほど。雑草に覆い隠されないよう、地道な「下草刈り」も欠かせない作業です。

しばらく樹木が育つと、互いの葉が重なり合い、木の下の方は日陰になります。そうなると、節の原因になる新たな枝が生じにくくなり、高品位な無節材が得やすくなるのです。


もちろん、このままでは太陽の光を十分に得られず、弱々しい木材になってしまいます。そこで、小まめに間伐を行い、樹木の調子を整えてやる必要があります。これが「多間伐」です。

植林後の約40年間をかけて、3~4年に1回、間引きを行います。劣勢木や暴れ木を職人が見分け、適切な除伐を行います。

植林後40~100年目には、8~10年おきに間伐を行い、中径木に育てていきます。ここで得られる間伐材は、小さな木工品や、燃料として有効活用されます。
木の成長の様子を見ながら、何回も間伐を行うことで、「通直・完満・元末同大・無節」という最高級の材木に仕上がっていきます。
※完満=木の上の方まで細くならないこと

  吉野川上社中 webカタログ「吉野林業」より

国産の人工林では、一般的に40~50年で伐採されますが、吉野のように80~100年まで伐採せずに育成する手法を「長伐期」と言います。この間も、10~20年ごとの間伐作業は欠かせません。

他の産地にはい大径木は高価格で取引され、森林保護や植林管理のための収益を得やすくなるメリットがあります。また、森林全体の植物育成や土壌構造が安定し、水土保全機能や生物多様性にも貢献できる事も注目されています。

  奈良県 パンフレット「吉野林業」より



オーディフィルでは、丁寧に育てられた吉野産の最高級ひのき を使って、ハンドメイドでスピーカーを製作しています。





~参考~
<吉田製材>
吉野の桧(ひのき・ヒノキ)を選ぶ理由 (yoshidaseizai.co.jp)
<奈良県川上村 吉野かわかみ社中>
吉野杉・吉野桧|奈良県川上村の吉野かわかみ社中 (yoshinoringyo.jp)
川上村の歴史|奈良県川上村の吉野かわかみ社中 (yoshinoringyo.jp)
<奈良県>
吉野林業/奈良県公式ホームページ (pref.nara.jp)





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