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第03回 ベタ置きとインシュレーター設置の比較

 前回は、スピーカーの下にインシュレーターを入れた際の変化を評価しました。測定結果は比較的解釈しやすいものでしたが、スピーカー底面には付属のクッション足があったため、インシュレーターはそれを避ける位置にせざるをえず、やや現実とは異なる条件での評価になってしまいました。

 そこで今回は、以下の写真のように、スピーカーの天地を反転させ、フラットな面を持つ天面を下にした状態で評価を行いました。インシュレーターなしの状態では、スピーカースタンドにスピーカーがそのまま接している(いわゆるベタ置き)状態になります。
 
  ベタ置きとインシュレーター設置の比較

 測定条件
  測定② : インシュレーター無し(左)と、インシュレーターあり(右)

   オーディフィル インシュレーターKOTUBU
   評価に使用したインシュレーター
   「オーディフィル インシュレーターKOTUBU」
   販売ページはこちら



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測定結果

 インシュレーターの有無を比較した結果を以下に載せます。今回も測定はそれぞれ4回行いましたが、それぞれの代表的なデータのみを載せることにします。


  インシュレーターなしの特性
  インシュレーターなし

  インシュレーターありの特性
  インシュレーターあり


 測定しているときの打音はほとんど変わりませんでしたが、データを見ると350Hz前後のピークが若干小さくなっていました。

 推測ではありますが、このピークはスピーカーキャビネットの共振としては低い音域にあるため、スタンドの共振が測定されたものと思われます。制振素材をもつインシュレーターを使うと、スピーカーを設置している面(今回はスピーカースタンド)への振動伝搬が緩和されたと考えることができるのではないでしょうか。

 今回の結果では、350Hz以外の音域では目立った違いは確認できなかったため、ベタ置き設置と中高域の音色傾向はほぼ変化がないものといえそうです。今回使用した「インシュレーターKOTUBU」は軟質系素材らしいデッドな音色に偏らないよう、スピーカーに接する面に硬質な素材(金属の銅リング)を配した構造になっていることが影響したのかもしれません。


 次回は、測定③の結果を説明します。

~続く~

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