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SW-1A





強力な17cm口径スピーカーユニット
SW-1Aでは、
小口径ならではの俊敏さ、濃く目にな表現力を重視し、17cm口径を選択しました。
低音を再生するには、大口径が必要と言われますが、大口径ドライバーのもつ振動板面積は、振動板重量の増大、不要共振による音の濁りを引き起こすため、必ずしも好ましくありません。
SW-1Aの17cm口径スピーカーユニットは、磁気回路を特別に強化し、24Hzからの超低音を克明に再現します。

SW-1A搭載のスピーカーユニット
構造剛性振動板
SW-1Aでは、様々な応力に対しての剛性を高めた独自の「構造剛性振動板」を搭載しています。 一般的なコーン型の振動板は、前後方向の応力に対する強度はありますが、横方向からの応力に対して脆弱です。 この横方向からの振動は「軸非称振動」「釣鐘動」といえる共振モードを引き起こし、中低域の解像度を悪化させる原因になっていました。
「構造剛性振動板」は、前後方向だけでなく、横方向からの応力に対しても高い剛性を確保する構造を、3Dプリンターで0.1mm単位で製作しています。
振動板の不要共振を効果的に抑えることで、スピード感と脈動感のある、深々とした低音再生が可能になりました。
最適化されたフレア形状のバスレフポート
SW-1Aでは、論文をもとに
30°の広がり角度をもつフレア型のバスレフポートを採用。 流体シミュレーションから導かれた最適なバスレフポート形状により、最低域をクリアに表現します。

LES乱流モデルによるポート入口の流体シミュレーション
(参考)Rapoport, Z. and Devantier, A., “Analysis and Modeling of the Bi-Directional
Fluid Flow in Loudspeaker Ports,” in Audio Engineering Society Convention
117, San Francisco, (2004)
関連記事 「
23.バスレフポートの形状と音質」
磁気回路を直接支持
SW-1Aは、
背面から伸ばした支柱に対して、磁気回路を押し当てることで振動の基準点を明確化にしています。

(左図)SW-1Aの内部構造イメージ
スピーカーから音が出る原理を考えると、フェライト磁石をもつ磁気回路により作られた磁界の中で、ボイスコイルの中を流れる電流がフレミングの法則による電磁力を発生し、それが振動板が動かすことで音が発生します。 この
振動板が動くときの反作用は、スピーカーの中でも磁気回路が最初に受け止めており、この音の基点がブレてしまうと音が全てブレてしまうことになります。
一般的なスピーカーでは、スピーカーユニットのフレームをフロントバッフルに固定していますが、フレームの強度だけでは磁気回路の反作用を確実に受け止めることはできません。 また、スピーッカーユニットを取り付ける部分は、大きな穴が開いており箱の中でも構造的に軟弱な部分です。 そのため振動の影響を受けやすく、フロントバッフルにスピーカーユニットを固定する方法では振動の基準点にブレが生じ、音が濁ってしまいます。
SW-1Aは、背面から伸ばした支柱に対して、磁気回路を押し当てることで振動の基準点を明確化にしています。 他の様々な手法と比較して、メンテナンス性や、箱強度も同時に高める合理性、現実的なサイズ・コストに収めることを追求した結果、背面から支柱を伸ばす方法が好ましいと判断しました。
高剛性かつ美しい響きのエンクロージュア
本体は、高密度かつ高強度な木材「フィンランドバーチ合板」で作られています。 フィンランドの厳しい寒さの中で、バーチ(カバ)の木は少しづつゆっくりと育っていきます。きめ細かく高密度な木質は、高い剛性が必要とされるオーディオ用途に最適です。
さらに、
内部に補強材が入っており、エンクロージュア表面の振動の腹にあたる位置を確実に保持しつつ、全体がよじれるような「ひし形変形」に対しても高い剛性を示します。

シミュレーションした振動モードの一例

内部補強構造(試作機)
SW-1Aのエンクロージュアは、これらの補強構造により高い剛性を示すだけでなく、乾いた響きをもっているのも特徴です。 サブウーハーにとって再生帯域外となる、中高音域のエンクロージュアの「響きの良さ」は概して無視されがちですが、低音の質感や音色への影響という観点では決して蔑ろにすることはできません。
吸音材や制振材による不用意な制振は低音の音色が鈍くなるため、SW-1Aではこれらの吸音材や制振材を使用していません。